金継

お預かりした器のご紹介_漆継

前回の記事で予告していた、先日ご紹介した徳利と同じお客様からのご依頼いただいたお猪口のご紹介です。 高台の1か所が大きく欠けていたのを、色漆で仕上げました。口を付ける所ではないけれど、手で持ったときに気になるから直してほしいとご依頼いただき…

お預かりした器のご紹介_金継

前回ブログの記事をあげたのが冬でしたが、いつの間にか梅雨が目の前に。時間が過ぎるのはあっという間ですが、コロナ禍であることは昨年からずっと変わらず…果たしていつまで続くのか、、来年は同じことを言っていないことを心の底から祈るばかりです。 さ…

お預かりした器のご紹介_金継

以前お納めした器(壺)のご紹介です。 熊本の震災で割れてしまった大切な壺をお預かりして、金継をしました。 思い出のある壺とお伺いしておりましたので、長くお使い頂けるように内側も和紙と漆を塗り重ねて補強しました。かなり破片も多かったのと、大きさ…

お預かりした器のご紹介_金継

先日お納めした器のご紹介です。 陶芸に詳しい方ならきっとご存知な黒田泰蔵氏の白磁の素敵なティーポット。 ポットのフタを中心に、注ぎ口、持ち手などに大小複数の欠けがあったところを、金継ぎしました。欠片はどこも残っていなかったの…

お預かりした器のご紹介_漆継

梅雨が終わったら、雨が降りましたね。 雨が降ると、お出かけに支障が出て嫌だという方が大半かと思いますが、個人的には涼しい方がクーラーで冷え冷えの部屋にしなくて良いのでうれしいです。 さてさて、先日仕上がりました預かりもののご紹介です。 可愛ら…

【お知らせ】みんなの金継ぎ@にっぽんてならい堂

こんにちは。少々遅ればせながらですが、皆さまにお知らせです。 この春から、日本全国のモノづくりを体感することを集めたセレクトショップ、にっぽんてならい堂さんと一緒に金継ぎの基本を探るワークショップ「みんなの金継ぎ」が始まります。縁あって教室…

お預かりした器のご紹介_漆仕上

早いもので、今日から3月ですね。随分暖かくなってきて、歩いていると木の枝にちょっとづつ芽が膨らんでいたりして、春の到来を感じます。 実はこのところ心身共にヨレヨレで疲れ切っておりました。ですが、何年も手を出せずにいた養命酒(かなり大人の味でし…

相模湖のたねまめさんでの個展が終わりました

こんばんは。朝晩、一段と冷え込むようになってきましたね。 秋を飛び越えて、冬を感じる日も多くなってきました。 朝は布団から日に日に出にくくなってきています(笑) さて、先週で10月一か月間続いておりました、相模湖の古家カフェ+ギャラリーたねまめさ…

10/22(土)、たねまめさんで金継のワークショップを開催いたしました

昨日、個展開催中の相模湖の古家カフェ+ギャラリーたねまめさんで、ワークショップをさせていただきました。終始ばたばたしており、写真を自分で一枚も撮れなかったので、たねまめさんに撮っていただいた写真を拝借させていただいております。 ご参加いただ…

ワークショップ『割れた器を接着してみよう!』開催のお知らせ

ワークショップ『割れた器を接着してみよう!』開催のお知らせ 先日よりご案内しております、相模湖の古家カフェ+ギャラリーたねまめさんでの展示期間中に行うワークショップのご案内です。 金継の重要な工程である器の「接着」を、自分で作った道具と材料を…

イベントのご案内_10/1(土)たねはれマルシェ@古家カフェ+ギャラリーたねまめ(10月のプレ展示になります)

こんにちは。今日は朝から雨が降り、空がどんよりしていますね。 昨日ご案内した個展の開催の1週間前にも、たねまめさんで素敵なイベントがありますので、ご案内です。 昨年もこの時期に開店1周年記念でたねまめさんでイベントをされていましたが、今年から…

個展のお知らせ_古家カフェ+ギャラリー たねまめさんにて

突然ですが、来る10月、ご縁があって地元にほど近い相模湖の古家ギャラリー+カフェ たねまめさんにて展示をさせていただくことになりました。 これまで金継をした器の展示と受付、ならびにちょこっと漆の小物なども販売予定です。(金継をした器はお客様から…

お預かりした器のご紹介_金継

こんにちは。今朝は夜型の私にしては珍しく、朝5時前から作業をしていました。 夜中の物音一つしないシーンとした静けさもいいですが、朝の静けさの方が、体への負担が少なく、健康的で良いかもなあ…と朝型の生活サイクルに切り替えようかな、とあらためて思…

金継教室の補講をさせていただきました

こんにちは。毎日溶けてしまいそうなくらい暑いですね。 私は冬生まれだからなのか、暑いのがとても苦手なので、手ぬぐいの中に保冷剤を入れて首に巻いて、どうにか作業をしています。(←これ、夜暑くて寝苦しいときにやると、よく眠れておすすめです) 本日は…

夏の漆仕事の困りごと_その1・続

こんばんは。先のブログで、今時分の暑い時期に起こりがちな、漆を塗って出来る「縮み」の話を書きました。今回は実際漆の縮みが出来たらどうしたら良いか、という話をさせていただきます。 漆の「縮み」は、先のブログと重複してしまいますが、表面が乾いて…

夏の漆仕事の困りごと_その1

こんにちは。いろいろとバタバタしていたら、またもや時が流れてしまいました。 まだ梅雨が明けきらず、雨だったり晴れだったりと不安定な天気が続いていますね。 (漆には暑さは大敵なので、個人的には雨の日は涼しくてうれしかったりはするのですが…) 漆風…

材料についてのはなし_粉もの編

本日は材料についてのお話を。 金継をする時、漆以外にも色んな材料を使いますが、結構粉ものが多いです。 例えば、錆などに使う砥の粉や地の粉だったり、色漆を作る顔料だったり。あとは私は使わないのですが、接着の際に麦漆を使う方は、小麦粉を使います…

お預かりした器のご紹介_銀継

本日もお預かりしておりました器のご紹介です。 とても爽やかな青いお色のお皿を、サイズ違いで3点お預かりしました。 いずれもお皿の縁が欠けており、欠けた部分をコクソ(漆で作ったパテのようなもの)で補てんして、最終的に銀粉を蒔いて、磨いて仕上げま…

お預かりした器のご紹介_金継

先日仕上がった、預かりものの器のご紹介です。 小さめの小鉢の縁が浅めに大きく裏も表も欠けていたところを、金継で仕上げました。 大きめに欠けていたので、コクソ(漆で作ったパテのようなもの)で埋めて行くのに時間がかかってしまいました。金は磨いて…

金継の仕上げいろいろの参考例_その3

金継の仕上げのいろいろの続きその3、今回は漆継(うるしつぎ)のお話しです。 仕上げに金や銀を蒔かずに、漆を塗った状態で終わらせる方法です。 金継した器は金や銀を蒔かなくても、特に問題はありません。普通に使えます。 尚、漆にはいろいろな色があり、…

金継の仕上げいろいろの参考例_その2

ここ最近、連続して金継以外の話が続いてしまいましたが、久々金継のお話を。 今回は以前も少しお話しした金継のいろいろな仕上げのお話の続きです。 こちらの写真の器の仕上げは、本漆と銀粉で仕上げた「銀継(ぎんつぎ)」です。 工程は金継と同じく、銀粉…

金継の仕上げいろいろの参考例_その1

何個か前のブログで、金継はいろいろな仕上げがあることを少し説明させていただきました。Instagramにはちょこちょこ以前より載せてはいますが、あらためて…。 こちらの写真は読んで字のごとく、本漆と金粉で仕上げた「金継(きんつぎ)」です。 金粉を蒔い…

金継を依頼する際の注意点…続き

金継(きんつぎ)を依頼する際に気を付けていただきたいことを、金継をまだよく分からない方への注意喚起として、前回書かせていただきました。 今回は実際に私が受けた直しの器で起きたことを少し書かせていただきます。 以前お預かりした器で、既に施されて…

金継を依頼するときの注意点

ここ数年、金継を依頼される方が増え需要があるからか、金継をやっていると看板を上げて、金継をメインにお仕事されている方を多く見かけるようになりました。数年前までは見向きもされなかったのに、本当に不思議だな…と感じています。 ブログを今読んでく…

金継された部分の下に潜むもの…

ここ数年、雑誌やインターネット、インスタグラム等あらゆるメディアで金継の写真や記事も見かけることが多くなりました。ご自分で金継をされて写真を上げている方もよくお見かけします(かくいう私もそうですね…汗) 金継は確かにマニュアル本やインターネ…

金継ってどんなもの?

私が金継を始めた10年前、金継という言葉はあまり世間では知られていなかったように思います。博物館に収められている文化財や骨董屋さんなどで金継された器を見かけることはありましたが、今ほど雑誌に取り上げられたり、こんなに注目されることは無かった…

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*