金継された部分の下に潜むもの…

ここ数年、雑誌やインターネット、インスタグラム等あらゆるメディアで金継の写真や記事も見かけることが多くなりました。ご自分で金継をされて写真を上げている方もよくお見かけします(かくいう私もそうですね…汗)

金継は確かにマニュアル本やインターネットの情報などを見ながら、出来なくはないものです。本漆にこだわらなければ、ワークショップで新うるしで直してその日に仕上げてすぐ持って帰れる!みたいな教室も度々開催されてもいます。(※「本漆」は漆の木の樹液ですが、「新うるし」は本漆とは異なる、有機溶剤が含まれた塗料です…個人的にはお勧めしません)

メディアなどで取り上げられている情報を見ていると、新うるしでの金継と本漆での金継の情報が混ざって書かれてことも多々あるので、金継がとても簡単なように思われることもあるのが現状です。でも新うるしと本漆は全く別物ですし、特に本漆できちんと使用に耐えるように、尚且つきちんと仕上げようとすると結構難しいものです。

しかも実はその金継された表面に見えている部分の下に潜む仕事で、直したものの持ち具合は変わってくるものなのです。そこは意外と知られておらず、実際に金継をやってみたり、金継をされたものを使ってみたりしないと分からない部分かと思います。

続きはまた次回にお話ししますね。

https://www.instagram.com/p/4rS6HSlWdw/

*写真の器の直し:金継

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*