お預かりした器のご紹介_金継

先日お納めした器のご紹介です。

陶芸に詳しい方ならきっとご存知な黒田泰蔵氏の白磁の素敵なティーポット。

ポットのフタを中心に、注ぎ口、持ち手などに大小複数の欠けがあったところを、金継ぎしました。欠片はどこも残っていなかったので、欠けを地道に埋めた後、漆を塗る→研ぐを繰り返し、最後に何度も磨いて仕上げました。

f:id:amano4103:20210105173525j:plain

f:id:amano4103:20200913234628j:plain

元々モダンで素敵でしたが、金継が施されたことで趣きが出て、更に素敵になったように思います。遊びに行ったお宅などでこんなティーポットが出てきたら、思わず「おっ!」と声が出てしまいそうです。

本来はウィークポイントになるはずの傷や破損が、金継をすることで、素敵になったり、むしろ価値を高めることにつながるというのは面白いなとつくづく思います。

実際金継の工程を体験すると、よりその感覚が実感出来ます。そのあたりはいくら文面や写真などで見ていても、百聞は一見に…もとい、百聞は一体験にしかずかと…!参加された生徒さんからもそういったお声を頂くことが多いです。

先日ご案内したにっぽんてならい堂さんの10月開始の金継教室@染の里おちあいは、申し訳ないことに満席になってしまいました。ご検討くださっていた方、申し訳ございません。町田のももふくさんでの教室もお休み中ですが、また決まり次第こちらかインスタグラムでご案内させていただきます。

 

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*