お預かりした器のご紹介_漆仕上

早いもので、今日から3月ですね。随分暖かくなってきて、歩いていると木の枝にちょっとづつ芽が膨らんでいたりして、春の到来を感じます。

実はこのところ心身共にヨレヨレで疲れ切っておりました。ですが、何年も手を出せずにいた養命酒(かなり大人の味でした…)を飲んでみたり、なんやかんやしてどうにか復活しました。

春も近いことですし、ア〇マル浜口のように気合を入れて、頑張りたいと思います。

さて、写真は先日仕上がった、マグカップの修理です。持ち手が3つに折れていたのを漆で和紙を貼って補強し、その上から器に合わせた色の漆を塗って仕上げました。

持ち手は指をかけて器を持つ際、力がかかる大事な部分になるので、修理には結構気を使います。破損した部分の接着面が少ないので接着の作業も大変ですし、接着の後に持ち手の内側を研いだりするのも、指が入らず色々と工夫する必要があります。

持ち手の内側は見えにくく目立たない所ではありますが、手を抜かず毎度頑張って仕上げております。

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*