新年あけましておめでとうございます
大分遅ればせならではありますが、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年の春に続き、2度目の緊急事態宣言が発令されそうですね。
一日も早く「コロナ禍」という言葉が過去の言葉になることを心から祈るばかりです。
写真は初詣前に立ち寄った湘南の海です。
久々の海でしたが、コロナ前から変わらない自然の姿に癒されました。
私はインドア派ですが、ソーシャルディスタンスには気を付けつつ、今年はもう少し自然に触れあえたらなと思っております。とりあえず、家の周りの緑道を攻めます…!
ゴール地点で食べるおにぎりを用意して、、
お預かりした器のご紹介_金継
先日お納めした器のご紹介です。
陶芸に詳しい方ならきっとご存知な黒田泰蔵氏の白磁の素敵なティーポット。
ポットのフタを中心に、注ぎ口、持ち手などに大小複数の欠けがあったところを、金継ぎしました。欠片はどこも残っていなかったので、欠けを地道に埋めた後、漆を塗る→研ぐを繰り返し、最後に何度も磨いて仕上げました。
元々モダンで素敵でしたが、金継が施されたことで趣きが出て、更に素敵になったように思います。遊びに行ったお宅などでこんなティーポットが出てきたら、思わず「おっ!」と声が出てしまいそうです。
本来はウィークポイントになるはずの傷や破損が、金継をすることで、素敵になったり、むしろ価値を高めることにつながるというのは面白いなとつくづく思います。
実際金継の工程を体験すると、よりその感覚が実感出来ます。そのあたりはいくら文面や写真などで見ていても、百聞は一見に…もとい、百聞は一体験にしかずかと…!参加された生徒さんからもそういったお声を頂くことが多いです。
先日ご案内したにっぽんてならい堂さんの10月開始の金継教室@染の里おちあいは、申し訳ないことに満席になってしまいました。ご検討くださっていた方、申し訳ございません。町田のももふくさんでの教室もお休み中ですが、また決まり次第こちらかインスタグラムでご案内させていただきます。
年始からのにっぽんてならい堂の金継教室が終了、そして秋講座募集開始のお知らせ
大分ご無沙汰なブログの更新です。びっくりなぐらい年単位で放置してしまいました…すみません。先週末、今年の年始からのにっぽんてならい堂さんの金継ぎ教室が、数ヶ月の自粛期間を経て、終了しました。季節が冬から、気がつけば秋に。季節の移り変わりが早すぎて追い付けません。
途中から会場を神楽坂から移動して、密にならないよう換気をしたり、パーテーションをつける、ソーシャルなディスタンスを保てるよう席の間隔を広めに取るなど、コロナ対策をした上で行いました。
会場の窓の外は木々の緑と川が臨め、換気すると、天然の音姫かな?と思うくらいの川のせせらぎを聞くことが出来ます。都内(しかも新宿区!)ではなかなか貴重な場所だと思います。実は会場は染物の工場なのです。
午前午後、2クラスでそれぞれ行いましたが、今回も皆さんきれいに仕上がりました!
まだまだしばらくは自宅で過ごす時間が多いかと思うので、金継ぎが出来ると豊かに過ごせますよ。これから日が長くなって、秋の夜長にひっそり金継をやるのも良いですね。…と書いていたら、家族が大事な私のマグカップの取っ手を割りました。。涙
秋からの募集が早速始まっているので、ご興味がある方はにっぽんてならい堂のホームページやSNSなどをチェックしてみてください!→https://www.tenaraido.jp/
お預かりした器のご紹介_漆継
梅雨が終わったら、雨が降りましたね。
雨が降ると、お出かけに支障が出て嫌だという方が大半かと思いますが、個人的には涼しい方がクーラーで冷え冷えの部屋にしなくて良いのでうれしいです。
さてさて、先日仕上がりました預かりもののご紹介です。
可愛らしい小ぶりなサイズのレンゲを、統一感が出るように柄にも使われている赤い色の漆で仕上げました。
暑い中で漆を塗ってしまうと、漆が急激に乾いて真っ黒な色になってしまうので、色味のはっきりした色漆を思い通りにきれいに発色させるのはなかなか難しいです。
(漆の方を調整して色をきれいに出す方法もありますが…)
作業部屋がよりによって家で一番日当たりが良いので、いつも寒〜い部屋で頑張って塗っています。おかげで夏は結構調子が悪くなることが多くて憂鬱です。
*写真の器の仕上げ:漆継(弁柄)
にっぽんてならい堂さん「みんなの金継ぎ」開催しました
このところ、梅雨時期のため湿気が多いせいか、体がなんとなく重いですね。
暑いときは暑さも体に来ますが、冷房も体に負担になりますので体調お気を付けくださいね。疲れが取れないときは甘酒を飲んだり、りんご酢を水とはちみつをいれて飲んでみたりしています。即効性はないのですが、なんとなく緩やかに疲れがとれる気がします。
さて、報告が遅くなりましたが、先週の日曜日は、にっぽんてならい堂さんのみんなの金継ぎの今期最終日でした。午後の会の皆さんの中で、金や銀、錫を蒔かれた方の磨きの作業でした。
少しづつ様子を見ながら指に粉と油をつけて磨いていくのですが、徐々に艶が上がってピカッとしていきます。金や銀は特に磨く前と磨いた後が全く様子が違うので、皆さん驚かれていました。きなこが…金に変わった!みたいなくらいな感じです(笑)
磨いて艶を上げて仕上げたものは風格がありますし、何より自分で手をかけて磨いたものはその分愛おしくなります。
午後の会の皆さんの器もどれも素敵に仕上がりました!
あらためまして、みんなの金継ぎにご参加いただいた皆さま、本当に3ヶ月間お疲れ様でした。今後もご自身の生活の中で、少しでも金継ぎを取り入れて、引き続き楽しんでいただけるとうれしいです。
先週に引き続き、にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」開催しました
先週の日曜日に引き続き、この日曜日はにっぽんてならい堂さん の「みんなの金継ぎ」の日でした。
午前の会は磨いて仕上げの作業、午後の会は前回金属粉を蒔いた部分に漆を塗って、粉固めの作業でした。
今日も午前午後と終わりの方がいらっしゃり、またもや寂しい気持ちに…(なぜか頭の中は最近たまに聞く愛燦燦、もしくは中島みゆきの時代が回る…)
午前の会は割れが多かった方が頑張って磨き作業をされ、割れがデザインのようになりとても素敵に仕上りました。割れが多いと作業は大変ですが、仕上った時の喜びはひとしおです。
午後の会で今回が最後の方は、器にぴったりの弁柄や錫などで仕上げ、こちらも素敵でした!お料理を作ってもてなすのがお好きな方なので、テーブルに直した器たちが並ぶのが私も楽しみです。
午後の会も次回はちょっと時間をおいて、いよいよ磨き作業で、午前午後ともに初回のみんなの金継ぎはおしまいです。ご参加のみなさん、あと少し頑張りましょう!
にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」開催しました
先週の日曜日は、にっぽん てならい堂さんの「みんなの金継ぎ」の日でした。
午前の会の方は、3月末からのご参加で、今回で6回目。仕上げにより最終回の方もいらっしゃいました。皆さん器にぴったりな仕上げを選ばれ、どの器も初めてとは思えないほど素敵に仕上がりました。
この3ヶ月の頑張りをしみじみ思い出しながらいただくお茶やごはんは(もしくは一杯🍶?)きっと何とも言えず美味しいと思います。
午前の会の方には、10年越しでずっと器を取ってあって、今回の教室で直された方もいらっしゃり、みなさんの器への愛がひしひしと伝わってまいりました。
本当に名残惜しく、結構別れ際にお話をして引き留めてしまったりもした位寂しかったのですが、ひとまずお疲れ様でした!
午前の会の次回もある方、午後の会の皆さんは仕上がりを楽しみにあと一息頑張りましょう!
茶の湯展に行ってきました
今日から早いもので6月ですね。今年もあと半年…。時が過ぎるのが早すぎて、置いてけぼりになっている気分の今日この頃です(毎月言っているような?笑)
さて、昨日は今週6/4(日)まで東京国立博物館で開催中の茶の湯展にぎりぎり滑り込みで行って来ました。
午前中の早い時間に行ったにもかかわらず、人、人、人だらけ…(展示内容のせいなのか、若干年齢層高めな気が)ガラスケースにへばりついている方々の隙間から天目茶碗などを見ていました。
お茶道具の展示は往々にして漆塗や蒔絵、また金継された器などが展示されていることが多いので、なかなか今では再現の難しい繊細な仕事の貴重な作品を見ることが出来、結構楽しめました。ご興味ある方は是非お早めに…そして多分土日は外から行列すると思いますので、平日に行くことをおすすめします。
ちなみに音声ガイドはあまり時間がないのもあり借りませんでしたが、春風亭昇太さんでした。面白そうだったので、気になる方は借りて楽しんでご覧になってくださいね。
教室の際のお楽しみ…
つい先週の日曜日は、にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」でした。
作業も大分大詰めに入り、完成がだんだんと見えてきました。
教室の際に午前と午後の間に少し時間があるのですが、その隙間時間に会場周辺にお昼を探索することが、ちょっとしたお楽しみの一つになっています。
つい先日は、普段は夜のみ営業をされているフレンチの「松㐂」さんが、お昼にお店を開けており、テイクアウトで山形牛ローストビーフのサンドイッチとコーヒー豆を使ったアイスを頂きました。
どちらもテイクアウトとは思えないクオリティで、うっかりおかわりにお店に走りそうになりました(笑)いつか夜にお邪魔したいと目論んでおります。
まだまだ気になるお店が無数にある中野…ブロードウェイ中野も濃い店だらけですし、何度行っても飽きません。とても刺激的で住んでいる方が羨ましいです。
お預かりした器のご紹介_銀継
こんにちは。5月に入り、もうゴールデンウィークも明日で終わりですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。作業をしていながら、窓の外でちびっこ達がはしゃいでいるのを見ていると、私も今すぐ脱走して遊びの輪に参加したい!と思ってしまいます…まあ無理なのですが(苦笑)
さて、本日は久々にお預かりしていた器のご紹介です。
今回は割れていたところに銀粉を蒔き、漆を塗って磨いてを繰り返して仕上げました。青みがかった器の色に銀のシャープさが合っています。
仕上げながら、銀では無く金だったらどんな感じだったかな…それはそれできっと素敵だっただろうな…と想像していました。
もしも仕上げをお悩みの方は、どの仕上げにするにもひとまず黒漆で下塗りするところまでは同じなので、黒で仕上げたところでお写真をご覧いただき、仕上げを決めて頂いても構いません。お気軽にお申し出くださいね。
*仕上げの種類:銀継