お預かりした器のご紹介_白漆仕上

こんばんは。かなりご無沙汰しております。しばらくばたばた忙しいのと、体調悪くなるのとの繰り返しで、気が付いたら師走になっておりました。

しかももういくつ寝ると…も容易に数えられる、カウントダウンも始まる年の瀬。時間の流れの経過が早すぎて、びっくりしております。(朝になったら、もう白髪のおばあさんになっているのではないか…?と思ってしまう時もあります。笑)

そんな中、少し前ですが納品させていただいた修理のご紹介を。ちょっと前ですが、納品させていただいたお湯呑です。

20年ご夫婦で愛用されていたもので、お湯呑の作者は今も現役で器を作っている作家さんだそうなのですが、今は同じものは作られていないとのことで、修理のご依頼を頂きました。

奥様のお湯呑は縁にかなり欠けが多かったので、補強も兼ねて縁全体に漆を塗り、ご主人のお湯呑は元々の欠けと割れを生かして仕上げました。白漆の色が思ってたより濃いめに出ましたが、お湯呑の高台の色に合って、器の持つ優しくて柔らかな雰囲気に馴染んでいるかな…と思っています。

これからの時期、お湯呑で温かいお茶などいただきながら、仲良くこたつで仲睦まじいお時間を過ごしていただけたら良いな…と考えていたら、なんだか気持ちがほっこりしてきました。

これまで20年お二人の生活に寄り添ってきたお湯呑が修理を終えてお手元に戻り、また今後も以前と同じように引き続き日々の生活の中で楽しんでお使いいただけることを祈っております。

*写真の器の仕上げ:白漆仕上

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*