金継の仕上げいろいろの参考例_その3

金継の仕上げのいろいろの続きその3、今回は漆継(うるしつぎ)のお話しです。

仕上げに金や銀を蒔かずに、漆を塗った状態で終わらせる方法です。

金継した器は金や銀を蒔かなくても、特に問題はありません。普通に使えます。

尚、漆にはいろいろな色があり、黒、ベンガラ、朱、黄色…たくさんあります。

顔料を混ぜればいろいろな色は作れますが、ベースに漆の茶色い色がありますので、絵の具のようにきれいな色にはならず、少し茶がかかった落ち着いた色になります。

最初は落ち着いた色ですが、年数を経ると徐々に漆の色が透けて、色が明るくなっていきます。漆って不思議ですね。

ちなみに写真の小皿の仕上げは、お皿の柄に合わせて赤い漆で仕上げてあります。

金で仕上げるのがいいなと思っていても、必ずしもすべての器に金が合うとは限らず、それぞれの器に合った仕上げがあります。

お悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

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*写真の器の仕上げ:漆継(朱)

 

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*