教室の際のお楽しみ…

つい先週の日曜日は、にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」でした。

作業も大分大詰めに入り、完成がだんだんと見えてきました。

教室の際に午前と午後の間に少し時間があるのですが、その隙間時間に会場周辺にお昼を探索することが、ちょっとしたお楽しみの一つになっています。

つい先日は、普段は夜のみ営業をされているフレンチの「松㐂」さんが、お昼にお店を開けており、テイクアウトで山形牛ローストビーフのサンドイッチとコーヒー豆を使ったアイスを頂きました。

どちらもテイクアウトとは思えないクオリティで、うっかりおかわりにお店に走りそうになりました(笑)いつか夜にお邪魔したいと目論んでおります。

まだまだ気になるお店が無数にある中野…ブロードウェイ中野も濃い店だらけですし、何度行っても飽きません。とても刺激的で住んでいる方が羨ましいです。

 

お預かりした器のご紹介_銀継

こんにちは。5月に入り、もうゴールデンウィークも明日で終わりですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。作業をしていながら、窓の外でちびっこ達がはしゃいでいるのを見ていると、私も今すぐ脱走して遊びの輪に参加したい!と思ってしまいます…まあ無理なのですが(苦笑)

さて、本日は久々にお預かりしていた器のご紹介です。

今回は割れていたところに銀粉を蒔き、漆を塗って磨いてを繰り返して仕上げました。青みがかった器の色に銀のシャープさが合っています。

仕上げながら、銀では無く金だったらどんな感じだったかな…それはそれできっと素敵だっただろうな…と想像していました。

もしも仕上げをお悩みの方は、どの仕上げにするにもひとまず黒漆で下塗りするところまでは同じなので、黒で仕上げたところでお写真をご覧いただき、仕上げを決めて頂いても構いません。お気軽にお申し出くださいね。

*仕上げの種類:銀継

にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」開催しました

少し遅くなりましたが、先週の日曜日(4/9)は、にっぽんてならい堂さんの「みんなの金継ぎ」開催日でした。

午前の回の皆さんは二回目、午後の皆さんは初回でしたが、一日の課題はきっちり終えました。ご参加頂いた皆さま、お足元の悪い中ありがとうございました&お疲れ様でした!次回開催時は晴れるように、てるてる坊主下げときます…。

初回は漆に慣れないうちから、いきなり結構労力の必要な割物の接着の作業をして頂いており、皆さんきっと家についてからどっと疲れが出ていると思われます。

(私自身も帰ってからすぐお布団へ直行しました。笑)

2回目以降は2回目以降で毎回の課題の作業にコツがありますが、接着を体験した後だと、その後の作業が楽に感じる方もいらっしゃるかも…?

これから回を追うごとに少しづつ仕上がっていくのが私も楽しみです。

次回は4/23(日)です。

サクラサク。

こんにちは。4月に入り、ここ数日の暖かさで大分桜の花が咲き始めましたね。

地元では週末にさくらまつりが開催されますが、きっと丁度良く桜が満開になりそうな予感がしています。

大昔はさくらまつりの時に桜が咲いていなかったり、はたまた思い切り散っていたりしてあらら…なこともありましたが、ここ数年はそういう事は少ない気がしています。

あまりにも的中するので、イベントごとの天気予報をする専門の人でもいるのかと、疑問に思う今日この頃です。

ちなみに写真は先週末に行った寒川の桜です。寒川は比較的海に近い所なせいか、地元よりも桜が咲いていました。

ミモザの花は高嶺の花?

可愛らしい繊細な黄色い花をたくさんつけるミモザ

ここ最近、自宅のまわりでもわさーっと束になって咲いているのをちらほら見かけるようになりました。

個人的には好きな花ですが、たまに花粉の塊に見える時があり、見ているとなんとなく鼻がムズムズしてきます。

ちょっと調べてみたら、実際ミモザが原因で花粉症になることもあるようで、私の鼻のムズムズは気のせいでは無く、びっくり。(中には、ご近所トラブルにも発展することもあるようです…恐ろしや…)

私も自宅に植えるには、何種類か花粉のアレルギーがあるので、ミモザのアレルギーを発症してしまうかも…残念です。

好きなのに触れない存在って、何だか高嶺の花の人を思う切ない片思いの様な気持ちになってしまいます(試しに花言葉を調べてみたら「秘密の恋」だそうです。ミモザは私にとって近づけない存在なので、ある意味合ってる?)

…気持ちが春めいて、柄にもなく乙女な事を書いて失礼しました(笑)

【お知らせ】みんなの金継ぎ@にっぽんてならい堂

こんにちは。少々遅ればせながらですが、皆さまにお知らせです。

この春から、日本全国のモノづくりを体感することを集めたセレクトショップ、にっぽんてならい堂さんと一緒に金継ぎの基本を探るワークショップ「みんなの金継ぎ」が始まります。縁あって教室の監修を担当させて頂くことになりました。

ワークショップを今月末から開始するのですが、ワークショップ記事とは別途、私の金継ぎだったり漆だったり、その他諸々?の小話も連載します。

こちらのブログと重複する内容のときもあるかもしれませんが、お暇な時によろしければ是非ご覧ください。

ちなみに、にっぽんてならい堂さんは日本各地でいろいろなワークショップをされています。最近開催のものでは、京都でお座布団を作ったり、新潟県の燕で金属をたたいてぐい呑を作るなど、さまざまです。そちらも併せてご覧ください(見ていると全部参加したくなりますのでご注意を…)

電球の灯り。

このところ、お仕事で某有形文化財の建物に毎週通っています。

毎週建物の前に着いて扉をガラガラっと開けると、なんとなく「帰ってきた」感というか、ほっとする雰囲気があり、お伺いする日がとても楽しみになっています。

建物の中は、昔のままなのか、あえてなのか不明ですが、照明が皆写真のタイプのランプで統一されています(昔風に言うなら、「ランプ」と言うより「電傘」でしょうか)

夜はこの照明だけだと建物内はかなり暗いのですが、電球の灯りには蛍光灯の煌々とした灯りにはない何か、があるように思います。夜を白熱球の灯りで過ごすと、なんとなく時間の経過をゆっくりしみじみと、豊かに過ごすことが出来る気がするのです。

我が家の照明は部屋を暗くすると、仕事柄困る&家族の生活に支障が出るため、今のところほぼ蛍光灯一色です。でも、いずれ自分の家を持つことがあったら、白熱球の灯りだけで暮らしてみたいです。

とはいえ、きっと実際家の照明を白熱球にしたら、ほの暗い灯りの中でうとうと居眠りするのが癖になるのがオチな気がします(笑)

お預かりした器のご紹介_漆仕上

早いもので、今日から3月ですね。随分暖かくなってきて、歩いていると木の枝にちょっとづつ芽が膨らんでいたりして、春の到来を感じます。

実はこのところ心身共にヨレヨレで疲れ切っておりました。ですが、何年も手を出せずにいた養命酒(かなり大人の味でした…)を飲んでみたり、なんやかんやしてどうにか復活しました。

春も近いことですし、ア〇マル浜口のように気合を入れて、頑張りたいと思います。

さて、写真は先日仕上がった、マグカップの修理です。持ち手が3つに折れていたのを漆で和紙を貼って補強し、その上から器に合わせた色の漆を塗って仕上げました。

持ち手は指をかけて器を持つ際、力がかかる大事な部分になるので、修理には結構気を使います。破損した部分の接着面が少ないので接着の作業も大変ですし、接着の後に持ち手の内側を研いだりするのも、指が入らず色々と工夫する必要があります。

持ち手の内側は見えにくく目立たない所ではありますが、手を抜かず毎度頑張って仕上げております。

漆かぶれのお話_その4

こんにちは。2月も終盤にさしかかり、暖かい日はダウンの上着を着ることも少なくなってきました。受験生はまだまだ試験を受けたり、追い込みの勉強を続けたり大変な時期でしょうか。頑張っている皆さんに春が来ることを祈るばかりです。

さて、今回は漆かぶれの実体験のお話をさせて頂こうかと思います。先の記事にもかかせていただきました、「生漆」で大学生の時に思い切りかぶれたことがあります。

最初に手に漆がついていたのを、あまりきちんときれいに落とさないで放置した後、数日して手や腕に小さな水疱ができていました。何だかムズムズするな…とポリポリ掻いていたら、あっという間に腕~顔に水疱が広がって、肌がパンパンに腫れ上がりました。あまりの痒さに耐えず、皮膚科へ行き、「漆に触らないでね」とドクターストップがかかりました。(想像しただけでかゆいかも…?痒くさせてしまったらすみません…)

この漆かぶれの痒さは何とも表現しがたく、ふつうのむずむずした痒さとは異なります。例えるならば、肌の奥に何かがうごめいている感じでしょうか…。

しかもすぐに痒くなることは無く、1,2日置いてから痒くなり、その後数週間くらいは治るのに時間がかかります。少しでも痒いなあ…と思ったら、あまり触ったり掻いたりせず、早めに皮膚科へ行ってくださいね。

漆かぶれのお話_その3

こんにちは。ここ数日暖かい日が続いていますね。…とはいえ、まだまだ朝晩は冷えますので、マフラーぐるぐる巻き&帽子&手袋完備で行動しています。

さて、今回も前回に引き続き、漆かぶれのお話です。

今回はかぶれやすい漆の種類と、かぶれる時期のお話です。

漆には透明な漆、色のついた漆など色々と種類がありますが、特にかぶれやすい種類の漆があります。それは金継の接着に使う糊漆や、漆塗りの下地などに使う「生漆」が一番かぶれやすいです。

ちなみに、他の種類の漆でも「漆」であることには変わりないのでかぶれる可能性はありますが、度合いとして…のお話です。透漆や色漆などは精製されていますが、生漆はゴミや不純物を取り除いただけなのでよりかぶれやすいのです。

また、かぶれる時期は、まだ先にはなりますが、夏の毛穴が開いているときが一番かぶれますのでご注意ください。(毛穴が開いている、となると季節関係なくお風呂上りなどもかぶれやすいです…)

次回は、漆かぶれの痒さをご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、実体験のお話をさせて頂きます。読むだけでムズムズ痒くさせたらごめんなさい!

*金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくは東京都港区の器屋さん、百福までお願いします*