電球の灯り。

このところ、お仕事で某有形文化財の建物に毎週通っています。

毎週建物の前に着いて扉をガラガラっと開けると、なんとなく「帰ってきた」感というか、ほっとする雰囲気があり、お伺いする日がとても楽しみになっています。

建物の中は、昔のままなのか、あえてなのか不明ですが、照明が皆写真のタイプのランプで統一されています(昔風に言うなら、「ランプ」と言うより「電傘」でしょうか)

夜はこの照明だけだと建物内はかなり暗いのですが、電球の灯りには蛍光灯の煌々とした灯りにはない何か、があるように思います。夜を白熱球の灯りで過ごすと、なんとなく時間の経過をゆっくりしみじみと、豊かに過ごすことが出来る気がするのです。

我が家の照明は部屋を暗くすると、仕事柄困る&家族の生活に支障が出るため、今のところほぼ蛍光灯一色です。でも、いずれ自分の家を持つことがあったら、白熱球の灯りだけで暮らしてみたいです。

とはいえ、きっと実際家の照明を白熱球にしたら、ほの暗い灯りの中でうとうと居眠りするのが癖になるのがオチな気がします(笑)

https://www.instagram.com/p/BRFvbCBh0I3/

広告を非表示にする

お預かりした器のご紹介_漆仕上

早いもので、今日から3月ですね。随分暖かくなってきて、歩いていると木の枝にちょっとづつ芽が膨らんでいたりして、春の到来を感じます。

実はこのところ心身共にヨレヨレで疲れ切っておりました。ですが、何年も手を出せずにいた養命酒(かなり大人の味でした…)を飲んでみたり、なんやかんやしてどうにか復活しました。

春も近いことですし、ア〇マル浜口のように気合を入れて、頑張りたいと思います。

さて、写真は先日仕上がった、マグカップの修理です。持ち手が3つに折れていたのを漆で和紙を貼って補強し、その上から器に合わせた色の漆を塗って仕上げました。

持ち手は指をかけて器を持つ際、力がかかる大事な部分になるので、修理には結構気を使います。破損した部分の接着面が少ないので接着の作業も大変ですし、接着の後に持ち手の内側を研いだりするのも、指が入らず色々と工夫する必要があります。

持ち手の内側は見えにくく目立たない所ではありますが、手を抜かず毎度頑張って仕上げております。

https://www.instagram.com/p/BRDiP46hq8a/

広告を非表示にする

漆かぶれのお話_その4

こんにちは。2月も終盤にさしかかり、暖かい日はダウンの上着を着ることも少なくなってきました。受験生はまだまだ試験を受けたり、追い込みの勉強を続けたり大変な時期でしょうか。頑張っている皆さんに春が来ることを祈るばかりです。

さて、今回は漆かぶれの実体験のお話をさせて頂こうかと思います。先の記事にもかかせていただきました、「生漆」で大学生の時に思い切りかぶれたことがあります。

最初に手に漆がついていたのを、あまりきちんときれいに落とさないで放置した後、数日して手や腕に小さな水疱ができていました。何だかムズムズするな…とポリポリ掻いていたら、あっという間に腕~顔に水疱が広がって、肌がパンパンに腫れ上がりました。あまりの痒さに耐えず、皮膚科へ行き、「漆に触らないでね」とドクターストップがかかりました。(想像しただけでかゆいかも…?痒くさせてしまったらすみません…)

この漆かぶれの痒さは何とも表現しがたく、ふつうのむずむずした痒さとは異なります。例えるならば、肌の奥に何かがうごめいている感じでしょうか…。

しかもすぐに痒くなることは無く、1,2日置いてから痒くなり、その後数週間くらいは治るのに時間がかかります。少しでも痒いなあ…と思ったら、あまり触ったり掻いたりせず、早めに皮膚科へ行ってくださいね。

広告を非表示にする

漆かぶれのお話_その3

こんにちは。ここ数日暖かい日が続いていますね。…とはいえ、まだまだ朝晩は冷えますので、マフラーぐるぐる巻き&帽子&手袋完備で行動しています。

さて、今回も前回に引き続き、漆かぶれのお話です。

今回はかぶれやすい漆の種類と、かぶれる時期のお話です。

漆には透明な漆、色のついた漆など色々と種類がありますが、特にかぶれやすい種類の漆があります。それは金継の接着に使う糊漆や、漆塗りの下地などに使う「生漆」が一番かぶれやすいです。

ちなみに、他の種類の漆でも「漆」であることには変わりないのでかぶれる可能性はありますが、度合いとして…のお話です。透漆や色漆などは精製されていますが、生漆はゴミや不純物を取り除いただけなのでよりかぶれやすいのです。

また、かぶれる時期は、まだ先にはなりますが、夏の毛穴が開いているときが一番かぶれますのでご注意ください。(毛穴が開いている、となると季節関係なくお風呂上りなどもかぶれやすいです…)

次回は、漆かぶれの痒さをご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、実体験のお話をさせて頂きます。読むだけでムズムズ痒くさせたらごめんなさい!

広告を非表示にする

漆のかぶれのお話_その2

こんにちは。前回から引き続きの漆かぶれのお話です。

「漆」と聞くと、「かぶれる!」という方程式が頭の中で出来ている方も多いかと思います。漆にかぶれる原因は、漆に含まれる主成分の「ウルシオール」が、人の皮膚のたんぱく質と反応して起こるアレルギー反応で、漆が乾こうとするときにかぶれます。

敏感な人だと、漆の作業をしている空間にいるだけでかゆくなるという方も稀にいらっしゃいますが、今まで何度かワークショップなどさせて頂いた方たちで、かぶれたというご報告はまだいただいていません。(痒くなるのに時差があるので、お家で痒くなっていたらといつも気がかりです…)

漆にかぶれるのを防ぐには、勿論肌につかないのが一番なので、汚れが付きやすい腕や手を出来るだけ防御することです。あとは漆は油があると乾きにくいので、事前に肌に油分のあるクリームを塗ってから手袋をはめたり、アームカバーをしたりするのが良いと思います。(※ちなみに、クリームなどが付いた手で触ったところは、漆を塗っても乾かなくなるので要注意です)

もしも作業をしていて手などについてしまったら、出来るだけ早く油などでふき取って、よく洗ってください。私も最近腕についた漆をあまりきれいにふき取らずにそのままにしていたら、久々にかぶれました…。かぶれは体調にもよるので、体が疲れていたのかもしれません。

次回は、かぶれやすい漆の種類や、かぶれやすい時期の話をしてみたいと思います。

広告を非表示にする
金継のご依頼はa.mano4103@gmail.com、もしくはうつわ ももふくまで